油彩を中心にして絵の基礎を学ぶ。
2019.02.02 (Sat) 02:11
3色の効能
色を理解するためのカリキュラム。
ウルトラマリンブルー(青)、バントアンバー(茶)、シルバーホワイト(白)による制作。
色の奥には明暗(白黒)と寒暖が含まれています。
デッサンは白黒で行うものですが、それに寒暖を加えたものです。
デッサンから油彩への移行時にこの過程を加えます。
目に入る色の世界を明暗と寒暖に整理する力が、色を掌の中に入れることにつながります。
色の全ては白黒写真に収まります。補色である赤も緑もグレーの段階のいずれかに属しているのです。これを訓練するのがグリザーユ(単色で描く)です。「三色」はそれに寒暖を加えたものなのです。
一般に、この色の勉強が形に比べて難しいようです。どうしても色の固有名詞が頭に浮かび、グレーの段階と寒暖の度合いが測れない。知識(先入観)が邪魔をします。