油彩を中心にして絵の基礎を学ぶ。
2019.02.21 (Thu) 09:39
クロッキー(別枠授業)
美術の課外授業的印象のクロッキーですが、実は重要な役割を担います。
クロッキーの枠内でも20分はデッサンに近く、5分以下がクロッキーと言えます。
20分あるとボリュームのための調子がついてゆきます。その分リアルになるのですが、目的は付随的に見える奥行きです。ボリュームがついた分、その周辺に奥行きが感じられると思います。
対して5分以下の場合は時間がありませんから、線は引きっぱなしです。ところが当然奥行きは無いと思いがちですが、あるのです。線の組み立てで前後感が出るからです。
つまりクロッキーは意識して行えば、2つの奥行きを行きつ戻りつできるわけです。
平面的奥行きと深い奥行き。「平らな面に奥行き」(絵の謎解きのキーワード)の急所どころをつく事が出来るのです。
意識して行うことが大切です。
勢いや個性を持ち出して「絵」を描く作業では無いのです。
「デッサン」はデッサンであって絵の基礎だけでは無いわけで、様々な分野の人間が必要に応じて行うものと考えます